学歴のあるトン一郎は徒歩で三千里なんて無謀な事だと知っています。なのでとりあえずバスに乗ることにしました。
ところがバス停の時刻表が錆びついて読めません。そこで偶然通りがかった黒い服の人間の男にたずねてみることにしました。
「あのぅ。次のバスはいつやってきますか?」
すると男はぎょっとして、何かを落として逃げて行きました。
ブタが言葉を話した事に驚いたのでしょうか。トン一郎は少し腹が立ったので、男が落としていった物をもらってしまおうと思いました。
それは穴の3つ空いた帽子のようなものでした。
トン一郎はひらめきました。
『これをかぶれば人間に見えるかもしれない!』
そうです。これをかぶればブタのトレードマークのブタっ鼻も隠れるのです。
トン一郎は早速その帽子のようなものをかぶり、バスを待つのでした。
次はヒカルさんが描いてくれるんじゃないかな。